18/07/07 07:29:43.29 CAP_USER.net
急速に進化するテクノロジーの世界では大量の情報を短期間に処理する能力でリードすることが極めて重要だ。米国はこうした先端技術の分野で中国への依存を強めている。
米国勢調査局のデータによると、２０１７年に米国が中国から輸入した情報・通信機器は、総額で１５６０億ドル（約１７兆２６００億円）近くに達した。この数値は１５年前の６倍の水準に迫る。
中所得国に仲間入りしたあとに技術革新などを推進ができず、高所得国に脱皮できない状況を「中所得国のわな」と呼ぶ。
中国はここ数年で自国で生産する先端技術を高め、このわなを回避したようにみえる。
米国が１７年に中国から輸入したハイテク製品は回路基板やモデム、ディスクドライブなども含め、前年比で１５．８％伸びた。比較的変化のなかった１３年から１６年にかけての期間とは対照的だ。
米国が中国から輸入するハイテク製品の９０％は、中央演算処理装置（ＣＰＵ）や周辺機器などの情報通信機器だ。そのほか、バイオ技術や電子機器、先端材料、フレキシブル・マニュファクチュアリング・システム（ＦＭＳ）、航空宇宙関連の分野の中国製品の輸入も過去最高の水準に達した。
一方、米国が１７年に中国に輸出したハイテク製品は３５７億ドル相当。１５年間で４倍となったものの、今や米中間のこの分野の貿易は、中国が１３５４億ドルの輸出超過となっている。
米国のハイテク製品の対中輸出で最大の割合を占める航空宇宙分野の製品で、米航空・宇宙大手ボーイングの航空機などが含まれる。米国の航空宇宙製品の対中輸出の総額は１６３億ドルで、中国からの情報・通信機器の輸入総額の１０分の１ほどしかない。（ブルームバーグ Ａｌｅｘ Ｔａｎｚｉ）
2018.7.7 06:09
URLﾘﾝｸ(www.sankeibiz.jp)