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齊藤元章氏が語るーー社会に大変革を起こすプレ・シンギュラリティとは
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●プレ・シンギュラリティが起こす社会変革とは●
齊藤氏が提唱するプレ・シンギュラリティとは、衣食住がフリーになり、軍事、資源、食糧など人類が抱える問題がすべて解決し、生活のための労働がなくなり(不労)、老いもコントロールできる(不老)世界だ。
「これまでの人類の社会常識や価値観がすべて覆され、既存のすべての前提条件が成立しない状態」というのがプレ・シンギュラリティの本質的意味という。
このような世界は本当にやってくるのか。
齊藤氏はエクサ(1エクサ=現在のスパコンの100倍の能力)レベルの次世代スパコンが登場することで、これらが現実になると説明する。
社会変革で最初に起こるのはエネルギーが自由に使えるようになること。小型核融合炉、人工光合成、蓄熱物質など新エネルギー技術を次世代スパコンでのシミュレーションで、一気に実用可能にできるという。
エネルギーがフリーになると植物工場などでのエネルギー問題が解消し、食糧もフリーになっていく見通しだ。
次世代植物工場の技術を使うと、米を2週間に1回収穫することが可能になったり、LED光源の波長をコントロールすることで特定の栄養素を多く含んだ機能性野菜などを大量に収穫したりできるようになるのだ。
また植物工場での米生産で出るワラなどを使うことで牛や豚の養殖もできるようになる。
さらに植物工場の生産過程で出る繊維を使うことで衣料生産のコストも下がり、いずれフリーになるという。化学繊維に関しても、エネルギーがフリーになることで化石燃料の消費が激減するため、ほとんどコストをかけずに入手することが可能になる。
植物工場が高効率で稼働するようになると限られた土地でも十分な食糧生産が可能になり、これまで農地だった土地が宅地として供給され、都心などの特殊な場所を除いては、土地の価格が下がっていきいずれフリーになる。
原油価格がほぼゼロなので、建築資材のコストもほとんどかからない。