08/06/04 18:25:06
地デジのIP放送、なぜ東京ローカル?
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しかし今回の放送は、放送局の組織する「地上デジタル放送補完再送信審査会」で東京都内に限って認可された東京ローカル放送で、
関東の他の県では見られない(5月23日には大阪での提供も発表された)。
もともとIPネットワークは、全国で一体である。
これを東京都内だけに限定するため、両社の使っているNTTのNGN(次世代ネットワーク)では、
東京都と隣接県との県境にあるすべてのルーターで工事を行ない、地デジの映像信号が他県に出ないように改造した。
国境のないインターネットに、わざわざ県境を作る工事に1年以上を要したのである。
なぜ、こんな無意味な工事をしたのだろうか?
それは2006年の著作権法改正で、IP放送を放送ではなく自動公衆送信という通信の一種としたためだ。
通信の場合は個別に著作権の許諾が必要になるが、地デジの再送信だけは特別に
「専ら当該放送に係る放送対象地域において受信されることを目的として、送信可能化を行うことができる」(著作権法第102条3項)
と放送エリアを県域に限定して放送扱いにしたため、在京キー局の放送は東京都内にしか流せないことになったのだ。