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【コラム】B-CASで「テレビ鎖国」する日本…外国製デジタルテレビは1台もない(池田信夫) [08/05/27]
スレリンク(bizplus板)
■「非関税障壁」はテレビ局の自縄自縛
このように関税以外の方法で輸入を妨害し、海外メーカーを締め出す仕組みを非関税障壁と呼ぶ。
無料放送を暗号化するという世界に例のないシステム、B-CASの唯一の役割は、
今や日本市場を鎖国し、競争を制限することしかない。
1980年代、日本の電気製品が欧米市場を席捲したころ、非関税障壁は日米構造協議で
大きな問題になり、政府の認証プロセスを透明化し、情報公開することが決まった。
しかし90年代以降、日本メーカーの勢いがなくなると、米国も日米通商問題に関心を持たなくなり、
こんなあからさまな非関税障壁が放置されているのだ。
しかしアナログ停波まで、3年余り。今年3月までに売れたデジタル対応テレビは約2600万台で、
全国に1億2000万台以上あると推定されるテレビの1/4にも満たない。
デジタルテレビが売れない最大の原因は、コピーワンスなどの使いにくさのほかに、
競争がなく、価格が高いことだ。
このまま鎖国を続けていると、アナログ電波を止められなくなり、
テレビ局は自分で自分の首を絞める結果になるだろう。