04/05/11 05:48
山形テレビ：
社長ら４人に減俸などの処分 政治的配慮欠き
テレビ朝日系列の山形テレビ（堀田稔社長、山形市）は１０日、
３月に自民党山形県連の企画・制作の番組を放送した問題で、
「政治的公平面で慎重さと配慮を欠いた」などとして、
同日付で堀田社長ら４人を減俸などの処分にしたと発表した。
処分内容は、堀田社長が減俸２０％（３カ月）
▽本谷強専務が同１０％（同）
▽村田秀範営業局長と小山光広編成業務局長がけん責。
同社の小板橋徹取締役は処分理由について
「政治的な公平公正を図るため各党に（番組放送の）機会を均等に与えることが必要で、
各党の番組制作の準備をしてから放送に踏み切るべきだった」と話した。
同社は３月２０日に同党県連特別番組「三宅久之のどうなる山形！地方の時代の危機」を放送した。
政治的公平性をうたった放送法に照らし問題視する声に対し、
同社は当初、「社内考査の結果問題ないと判断した。（今回の番組は）むしろ放送する意義があった」と説明していた。
小板橋取締役は「総務省からの事情聴取や衆院総務委員会での質問などのプロセスの中で、
反省として『慎重さと配慮を欠いた』という結論になった」と話した。【大場あい】
毎日新聞 2004年5月10日 19時59分