09/12/04 19:33:42
>>261
殺しの序曲の窓が閉まるトリックは、「パスカルの原理」の応用です。
流体中では圧力がすべての壁の面に対して垂直に均等に掛かっているというあれです。
空気は流体なので、気圧はすべての壁の面に均等に掛かっているわけですね。
物音を聞いた一団が二階の部屋のドアを開けた途端、
犯人がわずかに開けておいた反対側のドアのドアに気圧がかかって閉まったわけです。
犯人が事前に僅かに窓を開けておいたのは、完全に部屋を密閉状態にしておくと、
圧力た強すぎて一方のドアを開けるとほぼ同時に反対側のドアも閉まってしまうので
目撃者が「反対側から誰か逃げた」との印象を受けにくくなってしまうからです。
窓を開けておけばドアを開けたときに反対側のドアにかかる圧力が僅かに弱くなるので、
閉まるまでに若干の時間差を設けることができるのです。
犯人は事前に色々な厚みを持つ本を使って、どの程度窓を開ければ理想的なタイミングで
反対側のドアが閉まるかを計っていたものと思われます。