09/10/25 15:39:21 HM7Lzg+f
>>15の続き
中川昭一氏の死も、自民党の「日本」復活路線の完全終焉と軌を一にして
いる。
日本の戦後民主主義は、西欧近代主義イデオロギーの幼稚で病的な「大衆
普及版」である。
それが民主党政権を生みだし、ついに日本解体への暴走を開始している。
西郷に象徴されていた「日本」は、既にほぼ消滅した。
中川氏は自らの死をもって、私達に日本の死を告げ知らせたのかもしれない。
もし、日本に明日があるとしたら、絶望的な厳しい現実と「原点」を踏まえた
ゼロからの再出発しか無い。
日下公人先生が述べていたように、日本草莽の多くが「損すること」を引き
受け、「損しても起つ」草莽が、日本にどれだけ輩出するかにかかっていると
言えよう。
西郷翁の遺訓にある言葉が、文字通り、日本人の性根を問うているのだ。
命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、仕抹に困るもの也。
此の仕抹に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大業は成し得ら
れぬなり。
西郷南洲翁遺訓より
さて、冒頭の死についてに戻る。
加藤和彦氏の死は、同じ戦後世代の死として、関心を持った。
鬱病だったらしいので、その死因や原因についてあれこれいうことは出来
ない。