09/10/25 15:07:40 HM7Lzg+f
>>13の続き
そういう意味で、今回の国民総決起集会は、戦後保守の新たな再出発の
きっかけになったような気がする。
同時に、改めて感じたのは、日本保守の原点は、反左翼や反共といった
イデオロギーではなく、日本に生を受けた過去現在未来を貫く「いのち」と
「祖国」への愛おしさや慈しみであり、はかない「いのち」を同時代に共に
生きている共感、哀感といった「情」の世界なのだということである。
日本近代右翼の源流と言われる西郷南洲を代表する言葉に「敬天愛人」
がある。
皆さんもご存知のように、チャンネル桜の社是は、この「敬天愛人」と吉田
松陰先生の「草莽崛起」である。
同時に、私の座右の銘でもある。
今回、私自身、改めて気づいたことだが、「敬天愛人」という天を敬い、
人を愛すという言葉に「知る」という要素は入っていないということである。
いかにも西郷らしい。
西郷は知ることや知識や法律、制度で解決できる限界を知っており、つま
るところ人の「情」の大事さを述べている。
同時に、政治制度や法律を変革することで、世の中を変えられると単純に
考えている左翼的思考とも全く違うことを、この短い「敬天愛人」の言葉は
示している。
西郷は明治維新の同志大久保利通と袂を分かったが、二人の別れは、
西欧近代主義の洗礼を受ける際に起きた日本人の精神的分裂状況を
象徴している。