09/08/17 00:08:33 6zrUT9SF
台湾はチベットへの道を歩みだした
尖閣諸島は日本が実効支配する最前線の領土だ。
今回台湾の総統選で勝利した馬英九は「尖閣諸島を奪還するために日本と一戦を交えることも辞さない」と言った中国人(外省人)である。
馬英九新総統は台湾独立に反対し、「一つの中国」の原則の下で、中国との「平和協定の締結」を目指している。
李登輝元総統は産経新聞のインタビューに、「中台統一」加速はない、と答えているが、
陳水扁政権下で政権交代が不可能な選挙制度を作り上げた愚挙が、これからの台湾に深刻な影を落とすに違いない。
日本の新聞は馬英九が勝ったことを政権交代可能な民主主義が根付いたとか、日本も見習うべきとか不勉強な解説をしているが、
事態はそんな甘いものではない。
台湾の選挙制度は、陳水扁政権下で圧倒的に国民党に有利な小選挙区制に変えられ、しかも憲法に組み込んだために、変更不可能になっている。
そもそも陳水扁が反中で独立派…という単純な構図を描くことから過誤があった。
陳水扁には思想がなく、単なるポピュリストだった。
権力にだけ執着する私欲があるだけで、政治実績の積み重ねがなく、選挙戦になると台湾人アイデンティティーを争点にするばかりだった
…そもそも台湾人を育てるための教科書である「認識台湾」を撤廃していたのだから信用ならない。
それでも台湾独立派の本省人は民進党を応援していたが、
李登輝氏が最後の最後まで態度を明らかにしなかったのは、堕落した民進党に期待をかけられないからであったろう。
実は陳水扁は中国傾斜派であって、
三通(通信・通商・通航)の制限のうち、通航以外の二通はすでに解除して、中国との経済的一体化を飛躍的に進めていたのである。
台湾人アイデンティティーは、台湾ナショナリズムに結び付かなければ意味がない。
しょせん国民党の政策によって、再び中華ナショナリズムに転換したら…いずれ台湾人アイデンティティーも消滅に向かわざるを得ない