09/08/10 19:47:44 FmnIbg39
>>164-165
>>167
ニュース7
“NHK世論(せろん)調査”(笑)
「世論(せろん)」と「輿論(よろん)」が違うことは、以前から言われていたが、
そろそろ社会に浸透しないものだろうか?
相変わらず事あるごとに土日を利用して世論調査が行われ、週明けには内閣支持率が発表され、
首相にふさわしいのは誰かと人気投票の結果が出され、
負けている政党では、党首の首を挿げ替えて新味を出せば選挙に勝てるのじゃないかと政党内でも浮足立ち、
実際そうしてみると魔法のように支持率アップになるのだから、大衆の知能程度をつくづく疑うし、
世論なんてものは一切合財信用できやしないと嘆息する。
世論(せろん)という大衆の感情表現を、最大限重視するマスメディアが、果てしなく民主主義を堕落させていく。
責任ある公的意見としての輿論(よろん)と、感情的な世間の空気に過ぎぬ世論(せろん)を明確に区別しなければ、
民主主義は短期的な感情にだけ流されて、長期的な展望が閉じられた迷路に嵌って、身動きとれなくなることだろう。
マスメディアの論調を作る者が知識人であり、新聞記者であったり、ジャーナリストであったり、学者であったり、評論家であったり、
司会者であったり、文化人であったり、タレントであったりするわけで、大衆は彼らの意見に左右されて世論が形成される。
わしの戦いは世論との戦いであり、知識人との戦いであると言っていい。
(以上、『世論という悪夢』p8~ )