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【依頼428】
難民申請急増で支援がパンク 厳しい年の瀬迎える外国人
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日本で難民認定を待つ外国人たちが不安な年の瀬を迎えている。難民申請者が今年に入って急増し、
申請中の生活を支える外務省の支援金制度がパンク状態になっているためだ。今月、支給がいったん
止まる事態に陥った。再開されたものの、すでに当初の予算は底をついており、年度末まで支給が続く
か不透明だ。（延与光貞）
日本での難民申請は０６年に急増して９５４人。０７年は８１６人だったが、今年は１１月末で１４００人
を超え、年末には１５００人に達する勢いだ。支援団体などによると、政情不安が続くミャンマー（ビルマ）や、
内戦が続くアフリカからの来日が急増している。 大半が職に就けず、支援に頼るしかない難民申請者に対し、
外務省は所管法人「アジア福祉教育財団難民事業本部」（東京）を通じて「生活援助金」を支給している。
大人は月約８万５千円。支給期間は原則４カ月だが、法務省の審査結果が出るまで平均で２年近くかかるため、
延長されるケースも多い。
ところが、申請者の急増で今年度の予算枠６５００万円は秋ごろに底をついた。０６、０７年度は受給者が
月平均で９５人前後だったのが、今年は１８０人超。ほかの事業費などでやりくりしてきたが、今月分はいったん
支給を止める事態になった。
「難民が多すぎて、支援がストップすることになった」。昨年秋に来日し、支援を受けながら埼玉県内の
アパートで暮らす西アフリカ出身の４０代の男性は難民事業本部からそう言われ、頭を抱えた。
４万２千円の家賃を払い、光熱費などを除くと食費に使えるのは月３万円余り。朝はパン。昼と夜は、米を
油でいため、塩で味付けしただけの食事を続けていた。「一度だけ食べたハンバーガーが最高のごちそうだった」
支援再開に「これで光熱費が払える。うれしいけど、またすぐに止まってしまうのではないか。そうなったら、
どうやって生きていけばいいのか」と不安を募らせている。
外務省人権人道課は「ここまで申請者が増えるとは予想できなかった。来月以降も支援を続ける方向で調整中
だが、予算の制約の中で対応せざるを得ない」と話す。