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武士道のモノ作り立国「正論」懇話会 屋山太郎氏が講演
前橋市大友町のマーキュリーホテルで２７日に行われた第１７回群馬「正論」懇話会（会長・金子才十郎カネコ種苗会長）には、
産経新聞社の「正論路線」に共鳴する会員や有識者らが参加し、政治評論家の屋山太郎氏の講演に耳を傾けた。
屋山氏は、米国衰退による国際情勢の変化や、官僚主導政治の問題点などを幅広い視点で分析。岐路を迎えた日本の進むべき道を語りかけた。
屋山氏は、金融危機や対テロ戦争に行き詰まる米国の一国主義が崩壊し、
日本の国際貢献がさらに求められることを指摘。「日本の良いところを表現していくチャンスだ」との期待感を示した。
その上で、製造業や農業などで日本が秘めた底力を高く評価。「モノ作りで日本にかなう国はない。
日本人は何か作れといわれれば、必死にやる。もうけは全く考えず、あっという間に技術が広がる。
無私の精神で、つきつめれば武士道につながる」と述べた。
また、次期衆院選での政権交代の可能性にも言及。「（世論の）政権交代への恐れはない。
社会主義体制にならないし、安全保障も大丈夫という意識がある」との見方を示した。
さらには、官僚主導政治の弊害や、政治家と役人の“なれ合い”を批判。
「自民党には、役人にコネを付けておいた方が得という意識があり、官僚になめられている。
２万８０００人の天下りが民間にはびこっている」とし、
「キャリア制度をやめ、省庁の利権を守る奴が偉くなる制度を変えるべきだ」と語気を強めた。
講演後の懇親会では、屋山氏と参加者が談笑。高崎市の前市議、
松沢洋さん（７６）は「日本の官僚制に根深い問題があることを改めて知らされた。自民党、しっかりせいと言いたい」と話した。
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