08/11/25 16:26:00.25 z3aVSIzC
>電話に出た女性は何よりも先に「本当にありがとうございます」と言った。
>湯野川桃子さんは堰(せき)を切ったように話し始めた。「友人の長島千恵という女性ががんと闘っている。
>去年左胸の手術を受けたが3月に再発した。がんの進行がとても早く、肺や骨に転移しあっという間に
>末期の状態になった。最悪のケースだともうすぐ話ができなくなる可能性もある」。
>話の内容も衝撃的なものだったが、何よりもその女性の必死さが樫元の印象に強く残った。
>携帯電話が鳴ったのは、
>彼女の死からわずか3分後のことだった。
>湯野川桃子さんは一瞬息をのんだ後、
>ゆっくりと私に告げた。
>「千恵ちゃんが亡くなりました」
『余命1ヶ月の花嫁』樫元照幸(TBSテレビ報道局)著 より