09/04/23 11:14:19 0
昔は真冬用の木綿着物だと袷仕立てにもしていたらしいが、木綿着物は基本
家庭着で家庭で洗濯するから、洗濯しづらい袷に仕立てるより、単衣に仕立てて
下に着るものを工夫したり、上に着る羽織やちゃんちゃんこで防寒した方が
便利ってことで単衣に仕立てて、真夏をのぞく通年着用していたらしい。
祖母が若いときに縫ったという木綿の袷(裏地は新モス)を羽織ったことがあるが、
重たいし、ボッテリしてこれは着付けしづらいだろうなと思ったよ。
木綿だから袷にしても格段に保温性UPするわけじゃなかっただろうし、実用着物
向きな仕立て方ではなかったんだろうね。
こういう背景を知らない人は、家庭着も礼装着物も同じ括りで「秋から春は袷仕立が
お約束」って論じちゃうんだろうね。