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ところが、差別表現には極めて敏感であるはずの出版社や新聞社が
刊行した書籍の中には、江頭嘉蔵は「小使い」であったと堂々と記述
されているではないか!
川口素生『小和田家の歴史』
江頭嘉蔵氏の次男・安太郎氏が雅子妃殿下の曽祖父にあたる。江藤淳氏が『一
族再会』〔第一部〕(講談社)に引用しているが、当時の生徒(のち代議士)の回顧
録のなかに「木原村出身の人で親切な小使」として嘉蔵氏が登場するという。やが
て、安太郎少年は父が小使としてつとめているこの佐賀中学校の門をくぐることに
なる。この頃の佐賀中学校には授業料の減免制度や教科書の貸与制度などがあ
った。いずれも余裕のない家庭の生徒をおもんぱかっての制度であるが、在学中に
父・嘉蔵氏が物故(明治十二年=一八七九年十月二日)した安太郎少年も、当然、
この制度の恩恵を受けたものと思われる。
週刊朝日 1993.1.29
江頭家は清貧だった。嘉蔵は維新後、息子の通う中学の「小使い」。