09/07/25 14:46:53 iWuiyOoL
>>682
>ではどういう概念が靖国神社設立時に存在していたのか
今日でもいわゆる「岩波三部作」で村上が定義した「神社神道」「皇室神道」「国体の教義」といった
国家神道の概念を否定する学説はないよ。村上は国家神道を教派神道も含めて一般宗教の上位概念として
位置づけられ従属させられたとして、「国家神道耐性」との名称を用いているけど、東大で宗教学と
国家神道を研究している島薗進も「村上氏の研究には穴がある」としながらも、その妥当性は認めてる。
むしろ、岩波三部作がトンデモであるという学説があるなら教えて欲しいくらいだ。
近年の研究家の中では阪本是丸が最も有名だと思うけど、坂本は国家神道については「さまざまな個人や
勢力の思惑の相互作用によって、紆余曲折の末にそれらが一応の形を整えた」としている。村上との
大きな違いはここだろうね。オレもこの坂本の考え方を支持している。といっても岩波三部作の業績は
島薗も坂本も否定はしていないし、ましてやトンデモ扱いなんてしていない。ただ、研究としての深化の
前段階という扱いだからね。
>現代では常識的に否定されていますけど。
君の主語はどこにあるの? いつ、どこで、だれが否定しているのかを明示しなければ、君の主張に
合理性は認められないんだけど。まさか、君がそう思っているからそうなんだなんて言わないよね?
>国軍兵士に対して非礼であるという意味です。
それは死を賭して戦った兵士は顕彰するという近代国家としての必要性を言っているんだよね?
オレもその通りだと思うし、その為に特定宗教に依らない国立の施設は必要だと思っているよ。
>靖国に出向くことはなくともよいかと。
ああ、君は靖国神社とは違った主張なのね。しかし、この部分に関しては亡くなった兵士や遺族らの
信条を考えると必ずしも肯定できない。戦犯合祀以前は定期的に参拝(尊拝)していた事実を踏まえれば。