10/02/02 03:59:47 PnSHz4ck
広域方言の名称としては「東北弁」は「関西弁」に匹敵するぐらい、
他の地方の人にもその地方の人にも(自他ともに)用いられてると思う。
普通に「東北弁」と言われる地域と、学問的に「東北方言」と呼ばれる範囲もほぼ一致する。
津軽弁、南部弁、秋田弁、庄内弁、山形弁、仙台弁、福島弁、会津弁などは、
東北弁に属する方言の一つであるというような感覚が、その地域の人にも共有されてるように思う。
「北陸弁」「中国弁」「四国弁」などは全然使われないのに、一体何が違うのか。
まあ多分、発音の特徴というか、共通語や他方言との違いがあまりにも顕著で、
しかもその点では「東北弁」の中での共通点が高いという、直感的に当たり前な結論に落ち着くんだろうが。
その点では、学問上で「関東方言」ではなく「東北方言」に所属させるという意見も強い東関東方言の地域を
一般人の意識で「東北弁」に所属させる意識がどのぐらいあるのか興味深い。
例えば福島市の人、水戸市の人、東京都区部の人、大阪市の人は、「東北弁」の範囲はどこまでだと認識しているのか。
また、学問上ははっきり区別される「北奥羽方言」と「南奥羽方言」を区別する意識が、
一般人には全然ないように見えることも面白い。
少なくともアクセントで見れば違いは一般人にも明瞭なはずなのに、なぜ全然意識されず、それを指す名前もないのか。