09/11/19 09:59:49 /8TLfV1/
10年ぶりの大阪だった。
新大阪駅で新幹線を降りると、無意識のうちに在来線ホームへと足が向かう。
ホームに佇み、変わらない新大阪駅周辺の景色を眺めていると、音も無く目の前に滑り込んで
きた下り電車に乗り込んだ。淀川にかかる橋を通過する鈍い音も眠たげな振動も、10年の月日
が嘘のように何一つ変わっていなかった。
そんな私の中の予定調和が崩れ出したのは、淀川を渡り切ってまもなく、
阪急梅田駅を過ぎるあたりからだったと思う。
速度を落としながらカーブを曲がっていく電車の挙動は馴染みのものだったが、
窓の外に迫ってくる大阪駅の光景は、私の記憶にあるものとは余りにもかけ離れていた。