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ＢＳデジタル、一部で不都合 問い合わせ殺到の局も
11:29p.m. JST December 01, 2000 朝日新聞news
１日に始まったＢＳ（放送衛星）デジタル放送で、一部に受信がうまく
いかないトラブルが起こった。視聴方法などに問い合わせが殺到した局も
あり、新しい放送についての知識が、十分には行き渡っていない状況をう
かがわせた。
ＢＳフジでは、データ放送の「会員登録」が、一部の機種でうまくいか
ない現象が発生した。同局によると、コンピュータープログラムに不備が
あったためで、修正作業をしている。
データ放送専門チャンネルのメディアサーブ（ＢＳ９５５）では、一部
の受像機でリモコン操作をしても反応が遅くなった。同局は「受像機側の
問題だと把握している」という。
同じくデータ放送専門チャンネルの日本メディアーク（ティビ！９６３）
では、東芝製の受像機で一部のサービスを選ぶと、画面が映らなくなった。
またラジオ局「セント・ギガ」でも東芝製で受信すると、音が出ない、選曲
できないという現象が起きた。
東芝広報室によると、日本メディアークの不具合の原因は、現在究明中。
セント・ギガのケースでは、受像機側のコンピュータープログラムに原因が
あり、衛星を通じ、データをダウンロードしてプログラムを書き換える処置
を取った。所定の手順を踏めば、視聴は正常になるという。
有料放送のＷＯＷＯＷには、１日午前１０時から午後５時までに、約１万
３０００件の問い合わせが殺到した。２４０人で対応したが、一時回線がパ
ンク状態になった。多くは「どうしたら見られるのか」「デジタルとは何か」
など基礎的なものだった。ＮＨＫには夕方までに約１３００件の問い合わせが
あった。受像機の価格やリモコンの操作法など、視聴方法に関する素朴な疑問
が大部分という。