09/05/29 20:03:00 3Ct7HzLj0
日本の某名門企業が苦境に立たされている。
国内需要は飽和し、海外に活路を見出すしかない。
海外進出を迅速に行うため、海外企業の買収に乗り出すことに決定。
買収アドバイザーを務めるのは、某外資系投資銀行社員であるelba。
リサーチのために、生産部門の若手エンジニアである三四郎にインタビュー。
そこで数年ぶりに出会う二人
#夏目さん=三四郎の本名に脳内置換してください
elba:夏目さんって三四郎だったんだね
三四郎:君はelbaか。奇跡だ。すごいよ、俺たち。
elba:リアルとネットであまりキャラが変わらないんだね。不器用で、純粋で・・・。
三四郎:不器用なのは事実さ。純粋かどうかなんて、わからない。君みたく、いつでも真っ直ぐじゃないし。
elba:ふふ、そうかな。三四郎、気づいてた?私、あなたと話したいからBARに顔出してたんだよ。
三四郎:そうだったんだ。知らなかった。でも俺の気持ちは君に拒まれた。
elba:あのとき、私には大切な人がいたから・・・
三四郎:そう、俺の恋心は見事に打ち砕かれた。
elba:私…ね、三四郎に憧れていたんだよ
三四郎:あこがれ?
elba:そう、覚えてる?私が三四郎が素直でいいなあ、リアルの知人だったら、きっといい友達になれたろうって言ったこと
三四郎:そんな昔のことは覚えていないよ(←嘘です、この人は覚えています
elba:あのとき、三四郎は「友達じゃなくて、きっといい恋人になれるはずだ」って言ってくれたよね。
三四郎:そうだったな。俺は今でも君への恋心は冷めていない。
この偶然の再会をきっかけに、もしかして俺たちはいい関係になれるのかな・・・と未練がましく思ってみたり。
elba:三四郎、私の気持ちになって考えてみてほしい。
三四郎:結局またダメなのかよw
ふと、elbaの左手に目をやる三四郎。
薬指には、大きなダイヤモンドのエンゲージリングが輝いていた。
その後、三四郎が身を置く会社は北欧の中堅企業を買収することに成功するも、
国内事業の不振により大幅な赤字が続き、ついに百数十年以上続いた会社の歴史に終止符を打つことになった。
忠誠を尽くしてきた会社が消え、また、ナウシカアをも失った三四郎。
廃人となってしまった彼が残りの人生をどう過ごしたのか、今となっては誰にもわからない。