09/04/23 20:21:16 an3mEOPQ0
昔々、王様がパーティーをひらいた。
国中の美しい貴婦人が集まった。
護衛の兵士が王女が通るのを見た。
王女が一番美しかった。兵士は恋に落ちた。
だが王女と兵士ではどうしようもない。
ある日、ついに兵士は王女に話しかけた。
王女なしでは生きて行けぬと言った。
王女は彼の深い思いに驚いた。
そして言った。
「100日の間、昼も夜も私のバルコニーの下で待ってくれたら
あなたのモノになります」と。
兵士はすぐにバルコニーの下に行った。
2日…10日、20日たった。
毎晩王女は窓から見たが兵士は動かない。
雨の日も風の日も雪が降っても鳥が糞をし、
蜂が刺しても、兵士は動かなかった。
そして90日が過ぎた。
兵士は干からびて真っ白になった。
目から涙が滴り落ちた。
涙をおさえる力もなかった。眠る気力さえなかった。
王女はずっと見守っていた。
そして99日目の夜、兵士は立ち上がった。
椅子を持って行ってしまった。
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数年前に早稲田松竹で見た「ニューシネマパラダイス」中に出てくる寓話なんだが、
廃人スレの住人諸君は、なぜ兵士は99日目に立ち去ったと考える?
特にえりかの考えを聞いてみたい。