17/03/16 10:18:34.00 CAP_USER9.net
【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)は15日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を0.25%引き上げ0.75~1.00%とすることを決定した。
利上げは昨年12月以来3カ月ぶりで、トランプ政権発足後初めて。今年の利上げは従来通り3回と想定し、年内2回の追加実施を見込んだ。
イエレンFRB議長は会合後の記者会見で、今回の決定は「経済が良好なことを示す」と強調。
対応が遅れれば金融・経済に悪影響を及ぼすとも述べ、トランプ政権下での景気過熱に警戒感を示した。
米国の政策金利が1%を回復するのは、リーマン・ショック直後の2008年12月以来8年3カ月ぶり。
15年12月に異例のゼロ金利政策を解除して以降では3回目の利上げで、米金融政策は正常化に向けてさらに前進した。
利上げは16日付で実施する。決定には議長ら9人が賛成し、1人が政策維持を求めて反対した。
利上げ決定後に記者会見する米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長=15日、ワシントン(AFP=時事)
発表された会合声明は「物価上昇率は、ここ数四半期で目標の2%に近づいた」と指摘。
「上昇したが、目標を下回っている」とした前回声明から上方修正した。
また、米経済は「緩やかに拡大している」との認識を維持し、今後「労働市場は幾分強化され、物価上昇率は中期的に目標近くで安定する」と予想した。
イエレン議長は、トランプ政権の大幅減税やインフラ投資などの景気刺激策の影響を見極めるには時期尚早とし、今後の推移を注視する姿勢を示した。
FOMCは14、15両日に開催された。市場では次の利上げは6月や9月との観測が出ている。
◇米FRB発表骨子
一、政策金利を0.75~1.00%に引き上げ。利上げは3カ月ぶり
一、会合参加者は今年計3回の利上げ想定を維持
一、政策決定は賛成9、反対1
一、米経済は緩やかに拡大
一、物価上昇率は目標の2%に接近。2、3年以内に2%近くで安定
配信 2017/03/16-08:13
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