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尖閣領有主張の映像 自衛隊機の退去を演出？ 中国軍パイロット募集
2017年1月4日 朝刊
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【北京＝秦淳哉】中国人民解放軍の海軍が二〇一七年用として製作したパイロット募集の宣伝映像に、沖縄県・尖閣諸島（中国名・釣魚島）を「中国の領土」として、中国軍機が自衛隊機を立ち去らせているかのような映像を使用していることが分かった。
約五分間の映像のうち、自衛隊機との遭遇場面とされるのは約一分四十五秒。尖閣付近上空を飛行する自衛隊のＦ１５戦闘機を発見後、中国軍機が緊急発進して「中国領空内に間もなく侵入する。ただちに立ち去れ」と中国語、英語、日本語を使って警告し、急接近や追尾により自衛隊機が尖閣付近から離れたのを見届け、「任務完了」と交信して終わっている。
中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は「大部分は訓練時の映像で、日本戦闘機の資料やコンピューターグラフィックス（ＣＧ）を組み合わせたもの」とする軍事専門家のコメントを紹介。中国と日本の緊張関係を再現したものだと強調している。
この映像製作について、中国国防省の楊宇軍・報道官は先月二十九日の記者会見で「あらゆる手段で国防教育を展開するのは通常のやり方だ」と正当化した。
中国海軍製作の映像に登場する「自衛隊機」。「すぐ立ち去れ」との字幕が付けられている
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