16/12/30 06:06:46.43 CAP_USER9.net
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金魚が野生化すると、どうなるの? オーストラリアのマードック大学の
研究チームが、現地の川で野生化した金魚を十数年間、研究した結果、
驚くべき生態が明らかになりました。野生化した金魚は巨大化、驚異的な
繁殖力を見せたというのです。一体何が起きたのか? 研究チームの
リーダーのスティーブン・ビーティ博士に話を聞きました。
運動能力の高さ証明
研究の舞台になったバス川は、オーストラリア西南部にあります。
20年前から農業排水や住宅地からの栄養豊富な下水が川に流れ込み、
水質が著しく低下しました。そして、誰かが何匹かの金魚を川に捨てた結果、
金魚がバス川にあふれるようになったのです。
金魚の生態を調べた結果、わかったのがその成長の早さです。1年間で
18センチになり、世界でも最も高い成長率を記録しました。
その繁殖力の強さも明らかになりました。現在までに1500匹、1キロ以上の
金魚が駆除されていますが、金魚の数は減ったどころか、むしろ増え続いています。
ビーティ博士は「これまで金魚はあまり泳がない怠け者という認識さえありました。
ところが、金魚は川だけでなく、湿地や睡蓮の生息地にも活動範囲を広げている
ことが確認できたのです。金魚は決して怠け者ではなく、カープ(鯉)と同じ
運動力を持っていることも分かりました」と話します。
音楽聞き分け、頭もいい
ビーティ博士は「金魚は、かしこい魚です。異なる楽曲を聞き分ける能力も
持っています」と明かします。
2013年の慶応大の研究では、金魚にバッハの「トッカータとフーガ ニ短調」と
ストラヴィンスキーの「春の祭典」を水中のスピーカーから聞かせました。一方の
音楽が流れた場合、ビーズのついた紐をひけば餌が得られるようにしたところ、
金魚は音楽を聞き分けて紐を引くことを覚えました。