16/12/16 17:34:28.53 CAP_USER9.net
東京電力福島第1原発事故の収束作業に従事し甲状腺がんを発症した40代の東電の男性社員に
ついて、福島労働局富岡基準監督署は16日、労災と認定し医療費の支給を決めた。福島原発事故に
限らず、放射線被曝(ひばく)による甲状腺がんに労災が認められるのは初めて。厚生労働省は
「100ミリシーベルト以上の被曝があり、被曝から5年以上たち、他に発症要因が考えにくいもの」
について労災認定を認めるとの目安を初めて示した。
厚労省によると、男性は平成4年4月に東電に入社し、一貫して原発部門の仕事に従事。23年3月の
福島第1原発の1、3号機の水素爆発に屋外で遭遇し、直後から24年4月まで、第1原発原子炉の
水位計や圧力計の確認や燃料ポンプの給油などを行っていた。被曝量は20年1カ月間で計149.6
ミリシーベルトで、このうち福島原発事故後の緊急作業での被曝は139.12ミリシーベルト。
健康診断をきっかけに、26年4月に甲状腺がんと診断された。
福島原発事故に絡み、作業後にがんになり労災を申請した人は今回を含めて11人おり、すでに
白血病の2人が労災認定されている。白血病については認定の基準があるが、甲状腺がんに
ついては基準がないため、専門家が15日、論文などを参考に認定の目安を検討。厚労省は
「医学的な因果関係の証明はできていないが、専門家から示された目安を総合的に勘案し、
労災を認めた」としている。
ソース/産経新聞社
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