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世耕弘成経済産業相は１２日、東京都内の日本記者クラブで記者会見し、ロシアへの経済協力プランについて、「（ロシアに対し）ギブする（与える）ようなものはない。食い逃げ論は全く当てはまらない」と強調した。北方領土問題の進展と経済協力を結びつける論調をけん制したものだ。
日露両政府は１５、１６両日に予定されるロシアのプーチン大統領の訪日に向け、医療や都市開発など８項目の経済協力プランを協議している。世耕氏は「融資や投資をしても返ってくるようなプロジェクトを精査して選んでいる」と説明。そのうえで、ロシアが先行するサイバーセキュリティーや廃炉技術を例に「ロシアから協力してもらうものもある。互いに得るものがあるプランだ」と強調した。
主要７カ国（Ｇ７）による対ロシア制裁措置については、「経済協力プランが制裁にふれないかは、入念に確認している」と述べた。【秋本裕子】
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