16/11/10 08:01:58.91 CAP_USER9.net
違法な長時間労働で家宅捜索を受けた「電通」で、100時間以上も過少申告していた社員が少なくとも30人以上いることが判明。
組織ぐるみの残業隠しが次々と明らかになった。だが、これは電通に限った話ではなさそうだ。
朝日新聞社の編集局勤務の社員A氏が申告した出退勤時間の記録を、本人に断りなく、上司が勝手に短く改ざんしていたことが分かった。
日刊ゲンダイが入手した朝日新聞労組の機関紙(10月21日付)によると、今年3月の残業にあたる出退勤記録155時間30分が99時間に、
4月の153時間10分も119時間40分に改ざんされていた。
5月、A氏が労組に「上司によって無断で修正された」と相談。本人がコピーしていた記録と最終承認記録が一致しなかったため、問題が発覚した。
朝日新聞社の就業規則では、みなし労働時間制の職場については出退勤記録が100時間以上となった場合、
〈産業医等による面接指導、または面接指導に準ずる指導を受けられる〉となっている。
また同じく120時間以上なら、〈健康チェックができる自己診断書を配布〉している。
A氏の昨年10月から今年1月までの記録についてもすべて120時間を下回る数字になっていたというから、出来過ぎだ。
朝日新聞社広報部に問い合わせたところ、改ざんの事実を認めた上でこう回答した。
「3、4月以外の月については改ざんの可能性は否定できませんが、確認することができません。
弊社では、記録された時間数に応じ、働き過ぎが懸念される社員に対して産業医面談を勧めるなどしています。
出退勤時間を管理することで社員の健康確保措置を講じており、本人の了解のない書き換えはあってはならないことです」
改ざんを行った上司は会社のヒアリングに対し、「日頃から部下に時短を強く呼びかけていたので、本人に断りなく修正していいと思った」
と答えたというが、労組の機関紙には組合員のこんな悲痛な叫びが寄せられている。
〈電通事件があったが、うちの会社も過労死レベルの残業を行っている部署がある。
本当に過労死した場合、出退勤時間でみられた時に「時間的には大丈夫だったんだね」ということになりかねない〉
〈勤務表を正直につけていた時があったが、所属長から「何で休まないんだ」みたいな感じで怒られたことがあった〉
〈泊まり勤務の時にずっと起きて仕事をしていたのでそのまま記録したが、上司が「これ何?」と聞いてきたので、寝たことにして直した。「そうしろ」という空気を感じた〉
〈100時間を上回らないようにつけている〉
「改ざんや過少申告の強要について、今のところ明らかになっているのはこの件だけです。
今月頭から、現在の管理方法を確認する調査を実施中です」(広報部)
120時間をオーバーしたところで罰則が科されるわけでもないのに、なぜ改ざんが行われたのか。
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