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女性大統領を目指したヒラリー・クリントン氏がまさかの敗北。オバマ現大統領との党指名争いに敗れて雌伏８年。再挑戦でも女性の社会進出を阻む究極の「ガラスの天井」は破ることはかなわなかった。既成政治への逆風が吹く中、四半世紀にわたり政治の第一線に立ち続けた華麗な経歴も足かせになった。
公職に就いたことがないのを売り物にするトランプ氏は、職業政治家に対する怒りや不満をすくい取るように支持を拡大。
「信じている政策を実現したいだけ。そのためには本当の権力が必要なの」。クリントン氏は周囲にそうこぼしていたという。上昇志向は大統領の座を目指す原動力となる半面、最後まで「高慢」「計算高い」と負のイメージとしてつきまとった。
クリントン氏への予想以上に風当たりについて、オバマ氏は「男性が野心的なことは当然とされるが、女性の場合は疑問視される」と批判し、女性が権力を握ることへの偏見が影響していると指摘していた。
（共同）
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