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長野県大町市の共産党市議会議員が、党機関紙「しんぶん赤旗」日曜版の一部ページを意図的に抜き取り、同市役所本庁舎内の購読者約60人に配達したことが2日、分かった。問題の赤旗日曜版は10月23日号で、欠落していたのは見開きで全国の芸術祭を特集した面とその裏面の計4ページ。市が主体の「北アルプス国際芸術祭」実行委員会(実行委員長・牛越徹市長)は問題視し、赤旗を発行する共産党中央委員会と、同党大町市委員会に調査を求める文書を同27日付で送付した。
同実行委によると、市本庁舎内での赤旗日曜版の配達を担当したのは、共産党の平林英市市議(69)=4期目=で、同党所属市議2人のうちの1人。
当該の赤旗日曜版は全36ページで、17~20ページが抜け落ちていた。そのうち見開きのカラーページ「日曜ワイド」で、「アートに会う秋 現代美術が街に来た」と題し、新潟県十日町市などの「大地の芸術祭」、さいたま市の「さいたまトリエンナーレ」、茨城県日立市などの「北芸術祭」、滋賀県近江八幡市の「琵琶湖ビエンナーレ」-の4芸術祭について紹介している。
ちなみに購読者に届かなかったその裏面は、マルクス経済学に基づく学者の論文のページと、子供向けのページだった。
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