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福岡市南区のアパートで住人の保育士、肱岡綾音さん（２８）が刃物で刺され大けがを負った事件で、殺人未遂などの疑いで逮捕された住所不定、職業不詳、冨士田清治容疑者（４７）が「凶器の刃物は自分のものだ」と供述していることが２２日、捜査関係者への取材で分かった。福岡県警は冨士田容疑者がアパートに侵入後、帰宅した肱岡さんと出くわしたとみており、刃物を現場に持参していた理由を調べる。
捜査関係者によると、肱岡さんが倒れていたアパート２階の通路に血の付いた包丁が落ちており、県警は凶器とみている。冨士田容疑者は同区に実家があり、現場周辺に土地勘があったとみられる。事件の前後はホテルやインターネットカフェを転々としていた。
冨士田容疑者は１５日午後、肱岡さん宅に侵入した後、帰宅した肱岡さんを刃物で刺したとして２１日に逮捕された。アパートの外壁によじ登ったような痕跡があり、県警はベランダから侵入したとみている。