【週刊新潮】奴隷労働者となる外国人留学生 “ニッポン絶望工場”at NEWSPLUS
【週刊新潮】奴隷労働者となる外国人留学生 “ニッポン絶望工場” - 暇つぶし2ch1:むぎとろ納豆 ★
16/09/15 08:45:27.95 CAP_USER9.net
 現在、大学院で目立つのが中国人留学生だ。かつては韓国人留学生だったが、今は圧倒的に中国だ。彼らの多くは母国の大学を卒業し、来日して1年ほど日本語学校で学んだ後、大学院の入試にトライする。中国語と英語と日本語ができるため、大学院修了後、日本で就職する者も少なくない。
 だが、出井康博『ルポ ニッポン絶望工場』に登場するのは、キャンパスですれ違うような外国人留学生ではない。借金をして得た留学生という立場で日本に来て、働きながら生活費をまかない、借金を返済し、さらに親への仕送りまで行っている外国人たちだ。どう考えても、はじめから破綻している。そんな成立していないはずの“夢の留学プラン”によって、多くの留学生たちが日本で“奴隷労働者”となっている実態に迫ったのが本書だ。
 中でも急増しているベトナム人留学生の現状に驚く。女(ぜ)衒(げん)を思わせる現地の留学ブローカー。留学生を食いものにする悪質な日本語学校。安価な労働力として彼らを使い捨てにする受け入れ企業。しかも、その中には社会の木鐸、全国紙の新聞販売所も含まれる。
 さらに、この“魔の留学システム”を支えているのが、国が立てた「留学生30万人計画」だ。明らかに労働力不足を補うのが目的であるにもかかわらず、本音と建前の矛盾から様々な問題が発生している国策。著者はそこにも鋭く斬り込んだ。国自体が「ブラック企業」化している今、現実を伝える意義は大きい。
[評者]―碓井広義(上智大学文学部新聞学科教授)
※「週刊新潮」2016年9月8日号掲載
URLリンク(zasshi.news.yahoo.co.jp)


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