16/09/04 03:36:51.88 CAP_USER9.net
◆サイコパスは苦い食べ物が好き?苦いものが好きな人は反社会的人格の持ち主である可能性(オーストリア研究)
ダークトライアドという言葉をご存じだろうか?
これは、自分をこよなく愛し(ナルシシズム)、目的のためには手段を択ばず(マキャヴェリアニズム)、他人に共感する能力に乏しく(サイコパシー)、そこにサディストという一面が加わった反社会的人格を持つ人の総称である。
『アペタイト(Appetite)』誌に掲載された論文によると、ダークトライアドに属する人々は、苦い食べ物や飲み物が好きな傾向にあるという。
もちろん全員がそうであるというわけではない。
あくまでも統計的なものなので、苦いものが好きだから必ずサイコパスであるというわけではないということを、まず先にお伝えしておく。
◇味覚・臭覚と無意識下の行動における関連性
臭いや味は脳の大脳辺縁系で処理される。
ここは感情、意欲、記憶といった広範な機能に影響する部分である。特に本能や無意識化での行動に関係する。
オーストリア、インスブルック大学の心理学者であるクリスティナ・サギオルー(Christina Sagioglou)氏らは、およそ1,000人、平均年齢35歳の被験者を対象に苦味への選好と反社会的人格との関連性を調査した。
最初の実験では、500人の男女に対して、甘いもの、しょっぱいもの、酸っぱいもの、苦いもの(チョコレートケーキ、ベーコン、酢、ラディッシュなど)が同じ数だけ羅列されたリストを提示。それぞれについて好みを6段階で評価してもらった。
次いで4種の人格評価アンケートに回答してもらい、攻撃性について測定した。
第二の実験では、いくつかの文に同意するかしないか質問し、そのマキャベリアニズム、自己愛傾向、サイコパシーの度合いを調査した。
提示される文は、「自分の言い分を通すために他人を操作する傾向がある」、「他人からの注目が欲しい」といった具合だ。
また、被験者は”ビッグファイブ”(外向性、神経症傾向、経験への開放性、協調性、誠実性)と呼ばれる心理特性に関連する質問にも回答している。
また日常的なサディズムについては、加虐性傾向総合評価(Comprehensive Assessment of Sadistic Tendencies)を用いて評価した。
最初の実験と同様、第二の実験でも味覚の好みを評価した。
ただし、項目は甘いものと苦いものの20項目に削減し、「どれにも当てはまらない」という回答を追加した。
その意図は、食品に特定の選好と一般的な味覚カテゴリー評価からの逸脱を調べることだ。
例えば、砂糖とミルク入りのコーヒーなら苦さを隠すことができる。
◇苦いものが好きな人の多くに邪悪な人格特性が
両実験に基づき、苦味に対する選好は邪悪な人格特性と関連があると結論付けられた。
「全体的な苦味への選好はマキャベリアニズム、サイコパシー、自己愛傾向ならびに日常的なサディズムの強固な予測因子であることが浮き彫りになった」と研究者は説明する。
また、サディズム傾向のある人にとって、苦いものを食べることはジェットコースターのような、恐怖に呼び起こす行為を楽しむことに相当することも判明した。
この概念は1980年代に心理学者のポール・ローゼンによって提唱されたものだ。
彼は日常的なサディズムは良性のマゾヒズムとして説明している。
なお、2013年の研究でも今回の発見と類似したことが明らかにされている。
それは人格が食べ物の熱さや辛さへの希求に対して重要な役割を果たしているということだ。
その研究では、映画や冒険好きな人は、辛い食べ物によるヒリヒリ感をそうでない人の6倍も楽しんでいることが判明している。
かつてローゼンが記したように、おそらくスリルが原因で、ジェットコースターと辛い食べ物への選好には相関関係があるようだ。
要するに、食べ物や飲み者の好みを観察すれば、思った以上にその人の人となりが読み取れるということだ。
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カラパイア 2016年9月3日
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