16/09/02 22:14:11.28 CAP_USER9.net
◆「南海トラフ巨大地震は2038年ごろ」 熊本地震〝予知〟の元京大総長が警告
阪神大震災、東日本大震災など大地震が続く日本列島。
4月に発生し、直接死の犠牲者50人を出した熊本地震は発生から4カ月が過ぎたが、復旧は十分に進まず、いまだ避難所には多くの人が身を寄せている。
活断層が動いた直下型地震となったこの熊本地震について、以前から警告を発していた地震学者がいる。
元京都大総長で、京都造形芸術大の学長を務める尾池和夫さん(76)だ。一体、どんな人物なのだろうか。
◇熊本地震の予兆根拠
尾池氏は熊本地震が起こる約3年前、熊本市内で行った講演で、「今にも地震が起こりそうだ」などと話していた。
その根拠として「(熊本県を横断する)日奈久(ひなぐ)断層で小さな地震が起こっている」とし、熊本周辺で地震活動が活発化しつつある、と警鐘を鳴らした。
地震学者にとって熊本は地震で大事な土地という。
なぜなら、1880(明治13)年に「日本地震学会」(当時)が創設され、その後起きた最初の地震が1889(明治22)年の熊本地震だったからだ。
尾池氏は「当時の熊本地震の被害写真があり、地震学者にとって有名だった。
そのときも熊本城の石垣が崩れている」と指摘。地震の教訓は「ニュースでは『まさか…』となるが、100年経てば、この地震も覚えられていなかった。
教訓が生かされなかった」と語る。
政府が予測困難とする巨大地震だが、尾池氏は南海トラフ巨大地震の次の発生年を大胆にも「2038年ごろ」と予測している。
根拠としているのは、高知県にある室津港の水深データや港の隆起量の変化量だ。
過去の経験則で一定のサイクルがあるとみられ、現地での大地震が1707(宝永4)年、1854(嘉永7)年、1946(昭和21)年と起こっていることから、次は2038年ごろになるのが目安としている。
尾池氏は「備えあれば憂いなし」と警鐘を鳴らしているのだ。
◇「将来の地震予想が大事」
地道な研究生活の中で、さまざまな発見や成果があったが、それがいつしか地震の〝常識〟となっている事柄もある。
たとえば、内陸地震の震源の深さ。日本列島の内陸地震の震源は深さ10~15キロに集中しているが、それはその位置に「割れやすい花崗岩質層がある」から。自身が観測を重ねた大発見だった。
また「活断層に沿い、地震が連発する」という現象も博士論文で発表した研究成果だといい、それは4月の熊本地震でも証明された形だ。
今後の研究の方向性について「将来の地震予想が大事」と主張する尾池さん。
今後発生しうる地震は、活断層の活動状況などを観測すれば、ある程度予測がつくとみている。
◇「地震火山庁」創設を提案
尾池さんによると、阪神大震災以降、西日本は「地震の活動期に入っている」という。
関西では特に、和歌山の中央構造線付近や奈良盆地、大阪の上町台地に警戒が必要で、京都も「200年に1度は地震が起きているが、(行政の対応などは)のんびりしている」。
政府に長年提案しているのが、新たな「地震火山庁」の創設だ。
天気予報のように、テレビなどで定期的に地震予報を世間へ流すことで、地震に対する心構えを常にもってもらう効果に期待する。
活断層上に官庁や公共施設の建設を禁じる法整備なども提案する。
そして住民には、こう呼びかける。生命を守るために「せめて寝室だけでも耐震化を」。
※記事を一部抜粋しました。全文はソースでご確認ください。
写真:「南海トラフ巨大地震は2038年ごろ」。
元京大総長で京都造形芸術大の尾池和夫学長は、過去のサイクルからこう予測しているが…
URLリンク(www.sankei.com)
産経WEST 2016.9.1 10:30
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