16/08/18 23:31:50.29 CAP_USER9.net
不妊手術を受けた証しとして、耳先をV字にカットされるネコ(大阪市北区で)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
◇キタの商店主取り組み
◇不妊手術 繁殖抑える
野良猫の鳴き声やふん尿による悪臭被害に長年、悩まされてきた大阪・キタの商店主らが、野良猫の繁殖を抑え、人との共生を模索する取り組みを始めた。関係者は「餌やふん尿処理などを含めて、地域ぐるみでネコと共に暮らす街を目指したい」と話している。(中谷圭佑)
6月末、大阪市北区の「露天神社」(お初天神)の境内に、商店主ら約30人が集まっていた。そこでは、殺処分ゼロを目指して活動する公益財団法人「どうぶつ基金」(兵庫県芦屋市)の無料出張手術が行われていた。3人の獣医師が次々と運ばれてくる野良猫に対し、避妊・去勢手術を施していた。
手術を受けたのは、周辺で捕獲された計34匹。その証しとして、耳先がV字にカットされた。次の日、手術を受けたネコは、捕獲された地域に戻された。
同法人によると、手術をすることでオスは発情しなくなって激しい鳴き声を出さなくなるなど、トラブル軽減につながっているという。
同区曽根崎、兎我野、堂山などの地域では以前から、野良猫の問題が表面化していた。商店主らが集まる会合でも議題に上がっていたが、有効な手だてがないままだった。
勝手な餌やりなどで野良猫が住み着くトラブルも続くため、露天神社周辺の商店主らは今年1月、野良猫を捕獲し、不妊手術を受けさせる取り組みを始めた。その数は半年で約40匹。飲食店を経営する平山英夫さん(49)は「予想以上に多くて、自分たちではどうすることもできなかった」と振り返り、同法人に協力を求めた。
周辺には推計で約1000匹の野良猫がいるという。今後、この取り組みをキタ地域で広め、数年後には全ての野良猫に不妊手術を施すのが目標という。
同法人の佐上邦久理事長(56)は「野良猫の問題は繁華街共通の課題だ。この地域での活動をモデルケースにしたい。今は嫌われ者かもしれないが、活動を機会に『日本一ネコに優しい街』になっていけば」と期待した。
◇府内の殺処分14年度4185匹
ネコは繁殖能力が高く、年に数回出産し、1回当たり5匹前後を産む。そのため、野良猫の数はなかなか減らないのが現状だ。
大阪市では、不妊手術費の一部を負担する代わりに、地域住民が適正に猫を飼育する取り組みを2010年度から始め、野良猫の抑制に取り組む。
その一方、環境省の統計では、府内のネコの殺処分数は14年度4185匹で、全国でも多いという。野良猫の譲渡数が少ないことが理由という指摘もあり、市の担当者は「譲渡率を上げて、殺処分数を減らす努力もしていきたい」としている。
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