16/07/09 14:20:58.06 CAP_USER9.net
「タレントにならないか」などとスカウトされた女性らのアダルトビデオ(AV)への出演強要を人権団体が告発した問題で、
元AV女優で作家の川奈まり子さん(48)が8日、毎日新聞のインタビューに応じ、出演者を支援し、業界の健全化を
図るための団体「表現者ネットワーク(AVAN)」を設立することを明らかにした。一般社団法人として11日に発足させ、
AV出演者が所属事務所と交わす契約書の統一様式策定などを進める。
特定非営利活動法人(NPO)「ヒューマンライツ・ナウ」が「脅されてAV出演を余儀なくされる事例が後を絶たず、
著しい人権被害だ」などとする調査報告書を公表したのは今年3月。川奈さんは直後から「AVを有害業務と決め付け、
職業差別を助長している」などとフェイスブックなどSNS上で反論するとともに、出演強要問題の解決を訴えてきた。
AVAN(アヴァン)は「Adult Video Actress & Actor‘s Network」の略で、仏語の「avancer」(前進する)の
イメージを重ねた。「これまで出演者のための業界内部の団体がなかった。AV出演を肯定的にとらえながら、
より良い環境で仕事ができるようサポートしたい」と川奈さん。統一契約書の策定などで、出演者がプロダクション
(所属事務所)やメーカー(制作者)との関係において不利益を被らないよう支援するとともに、現場で発生した問題などの
相談窓口も設ける。また、プロダクションを準会員、メーカーを賛助会員として迎え、業界全体で連携して改善に取り組めるよう促す。
「AV出演者であることを理由に賃貸マンションの契約を断られた」など、さまざまな生活上の相談にも乗る方針。
川奈さんは「AV引退後に仕事を得ることは難しい。『私はもうAV女優ではありません』と言っても差別される」と話し、
出演料の一部を積み立ててセカンドキャリア応援金として渡すなど引退後のサポートも計画している。【AV問題取材班】
川奈まり子(かわな・まりこ)さん
1967年、東京都生まれ。女子美術短期大卒。出版社勤務やフリーライターなどを経て1999年に31歳でAVデビューし、
2004年に引退するまでピンク映画やVシネマを含む多くの作品に出演して人気を集めた。2011年、「義母の艶香」(双葉文庫)で
本格的に作家デビュー。その後も官能、ホラー小説や怪談実話などのジャンルで活躍している。
夫はAV監督でメーカー「ソフト・オン・デマンド」社外取締役の溜池ゴロー氏。
毎日新聞2016年7月8日 15時36分(最終更新 7月8日 18時59分)
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