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ニューヨーク(CNNMoney) ノルウェーの独立系調査会社Rystad Energyの試算によれば、
石油の埋蔵量は米国が2640億バレルで、ロシアやサウジアラビアを抜いて世界1位であることが6日までに分かった。
同社の試算には、現存する油田をはじめ、新プロジェクトや最近発見された油田、まだ発見されていない油田の予測値などが含まれている。
これによれば、米国の未開発の石油の半分以上はシェールオイルが占める。
シェールオイルは以前は利用が難しいとされていたが、水圧破砕法や新技術のおかげで、世界のエネルギー環境に変化をもたらし、米国が石油生産で世界上位に位置するまでになった。
Rystadの最高経営責任者(CEO)はCNNMoneyの取材に対し、「10年前は誰もこのような結果になるとは夢にも思わなかっただろう」と述べた。
原油価格が回復すれば、米国が将来の石油生産でより大きな存在感を示す可能性もありそうだ。
米国でのシェールオイル生産は過去1年、原油価格の下落により一部の優良な油田以外は採算が合わず、下落基調にあった。
Rystadの試算によれば、米国の埋蔵量は2640億バレル。
ロシアは2560億バレル、サウジアラビアは2120億バレルと続く。
同社は今回の試算が、よく引用される過去の保守的な指標よりも、現実の世界的な石油埋蔵量を理解するのに役立つと主張している。
例えば、英石油大手BPの試算によれば、米国の石油埋蔵量は550億バレルにとどまる。
ベネズエラの埋蔵量は3010億バレルとされる。
Rystadによれば、この数字は当局が報告した数字に依拠していて、ベネズエラの場合は未発見の油田も含まれている。
同国が加盟する石油輸出国機構(OPEC)では発言力強化のために各国が埋蔵量を誇張することが多いことから、米国の方が数字が上振れする可能性ははるかに大きいという。
また、Rystadによれば、世界の未開発の油田は2兆1000億バレルと現在の世界生産の70倍に相当するという。
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(2016.07.06 Wed posted at 19:13 )