16/07/04 13:47:25.54 CAP_USER9.net
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日本ハイヒール協会(JHA)の活動が海外メディアからの批判を集めている。「ハイヒールを美しく履きこなすことで、日本人女性にもっと自信を持ってほしい」という同協会の活動目的が“性差別的”で時代に逆行しているという。
◆意図が間違って伝わった可能性も?
日本ハイヒール協会は、ファッションモデルに対するウォーキング指導やマナー講師など“女性がエレガントになるため”の活動を行ってきた、女性誌やテレビ番組などメディアへの出演実績も豊富なマダム由美子氏が代表を務める。
公式ウェブサイトのトップページには、「ハイヒール文化の素晴らしさ」を伝え、「ハイヒールをステキに履きこなし美しく生き生きとした毎日を過ごす人が増える社会」を目指す、という目標が掲げられている。筆者には「今現在ハイヒールを好んで履いている日本人女性の中で、美しく履きこなす人の割合が増えること」、そして「ハイヒールを履きたいが自信がない人にも堂々と履いてほしい」と願っているだけで、なにもすべての女性に強制しようとしているわけではないように思えるが、海外メディアにはこの「増やしたい」という部分が「今現在ハイヒールを履いていない人にも履かせたい」と伝わってしまったようだ。
◆「先進国の中で男女平等ランキング最下位」日本の男女不平等と絡めて紹介
英テレグラフ紙に寄稿したDanielle Demetriou氏は、「日本人女性はハイヒールを履いて自分自身を“エンパワー”(編注:「力をつけて自立できるよう励ます、支援する」の意)するよう迫られている」と題し、同協会の活動と“日本の男女差別文化”を絡めて酷評した。
「日本は、先進国の中で男女平等ランキング最下位の国だ。そして今、日本では女性を“エンパワー”することを目的とする新たなムーブメントが広まりつつある―なんと、女性にハイヒールの着用を奨励することで“エンパワー”しようというのだ。この日本ハイヒール協会(JHA)は、社会生活における自信を高め、姿勢を改善するために、実用的なフラットシューズを脱ぎ捨てて代わりにスティレット(編注:かかと部分が細く尖っているハイヒールの一種)を履くよう女性たちに呼びかけている」(テレグラフ紙)
さらに、子育てのために退職する日本人女性の多さや保育園不足、昇進を望む日本人女性の上には“ガラスの天井”ではなく“コンクリートの天井”があることなど、日本政府が推し進める『ウーマノミクス』とは名ばかりだと批判している。
◆欧米で広がるハイヒール反対運動
同紙はまた、このような動きは最近英国で起こった“ドレスコード反対運動”とは極めて対照的だと述べた。
昨今、欧米ではハイヒール反対運動が活発化している。今年5月、英国ロンドンの会計事務所に勤める女性が「勤務中の女性にハイヒール着用を義務付けるドレスコードは性差別だ」としてドレスコード撤廃の署名活動を開始。これを契機に“ハイヒール反対運動”の輪が広がり、ハリウッド女優のジュリア・ロバーツもカンヌ国際映画祭に裸足で出席したことが話題となった。
仕事やフォーマルなシーンにおけるスカート、化粧、ハイヒールの着用は長い間“マナー”とされてきた。しかし、最近では“身体的な性別”によりファッションを強制することに異議を唱える人々が世界的に増加傾向にある。
◆「ヒョコヒョコ歩くアヒルのよう」が火に油を注いだ?
また、マダム由美子氏の「多くの日本人女性は、ハイヒールを履いて歩くときに“ヒョコヒョコ歩くアヒル”のようになっている」という表現も、多くの海外メディアの怒りに油を注いでしまったようだ。
アブダビのメディア『The National』などは、「ファッション・ポリスが日本の“ヒョコヒョコ歩くアヒル達”のためにスティレット革命を呼びかけている」という刺激的なタイトルで紹介した。
英デイリーメールも、記事の冒頭に“アヒル”の例え記載して強調。同協会の活動を「性差別的で、噴飯もの」と酷評する批評家の意見を掲載した。「かつて女性は“3歩下がって歩く”ことを求められた日本では、根強い家父長制度と戦っている日本人女性がいまだに多いというのに」(デイリーメール)。CTVは冒頭から「フェミニストの皆さん、ご注目!」と煽るような書き方だった。
>>2に続く