16/06/10 12:15:56.41 CAP_USER9.net
日光東照宮(日光市山内)は、国宝「眠り猫」と、「三猿」を含む8面の猿の彫刻を約40年ぶりに彩色し直す修理に近く入る。
国宝「陽明門」が修理を終える来春には、東照宮を代表する文化財がそろって色鮮やかによみがえる。
修理を行う「日光社寺文化財保存会」(同)によると、眠り猫は、徳川家康が眠る奥社の参道入り口にあり、最大部分で縦33センチ、横110センチ。
猿の彫刻は、国重要文化財「神厩舎きゅうしゃ」にあり、8面で猿の一生を描きながら人の生き方を説いているとされ、三猿は縦44センチ、横142センチ。
最後に補修が行われたのはいずれも1975年頃で、彩色がはげ落ちるなど傷みが目立っている。
2003年に始まった「平成の大修理」で19年以降に建築物の修理の一環として彩色し直す計画だったが、
今年度始まった文化財美装化の国庫補助事業を活用し、彫刻だけを先行して修理することにした。事業費は1440万円。
今月中旬に予定されている事業認定を待って修理に着手。彫刻を取り外し、傷み具合や使用されている絵の具などの調査を行う。
その後、色を全て洗い落とし、7色ほどで彩色する。眠り猫は年内、猿8面は来年3月に完了する予定。
また、現在、素屋根がかかっている陽明門は、当初計画を2年繰り上げ、来年3月に修理を終えることが決まっている。
同保存会の浅尾和年・技師長(64)は「東照宮で最も有名な彫刻なので、早くきれいにしてほしいという声が上がっていた。
修理中に訪れる参拝客のために、作業の一部を境内で行い、見学できるようにしたい」と話している。
色がはげ落ちるなど傷み、汚れが目立つ(上)「眠り猫」と(下)「三猿」
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
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2016年06月10日