16/06/02 20:37:30.15 CAP_USER9.net
2020年の東京五輪をめぐる“裏金”招致疑惑。
日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長が、キーマンとして国会で質問攻めにあっていたが、別の“疑惑のフィクサー”もいた。
24日の参院の委員会で、名前の挙がった電通の元専務を本紙は直撃した。
2020年東京五輪招致をめぐる裏金疑惑は、13年の招致に際し、当時、国際オリンピック委員会(IOC)の一員だったラミン・ディアク氏(前国際陸連会長)が関連する
「ブラック・タイディングス」(BT)社に対し、招致委員会が約2・2億円を支払ったというものだ。
24日の参院文教科学委員会で、無所属の松沢成文議員が「疑惑を抱えている人物」と名指ししたのは、大手広告代理店・電通の元専務、高橋治之氏(72)。
ディアク氏と「極めて親しい関係」にあるとし、「2億円超の契約に深く関与したのでは」と、JOCの竹田恒和会長に質問をぶつけていた。
「この分野で最もコネクションをもっている。俗に言うフィクサー的存在だ」とも言っていた。
竹田会長は高橋氏の関与を否定したが、疑惑の“黒幕”と名指しされた高橋氏とはどんな人物なのか。
「電通のスポーツ部門で長年活躍し、11年まで同社で顧問を務めていました。現在は組織委の理事です。スポーツ人脈の広さでは、国内で高橋さんの右に出るものはいない。
ブラッターFIFA前会長とも関係が深く、日韓W杯招致にも尽力しました。
バブル紳士として有名だった『イ・アイ・イ―インターナショナル』の故・高橋治則元社長の実兄です」(スポーツライター)
■「なんで私の名前だけが…」
日刊ゲンダイ本紙はもろもろの疑惑について、直接、高橋氏に確認しようと27日自宅を訪ねたが不在。
後刻、本人が電話をかけてきて、ウンザリした様子で自らの身の潔白をこう強調した。
「今回の件に、私は一切関与していません。BT社も、その代表の人物も報道で初めて知ったほどです。
招致委がBT社について電通に照会し、電通が『問題なし』と判断した結果、招致委の事務局がGOサインを出したと聞いています。
電通の関係者に聞いたところ、BT社は北京五輪招致の際もコンサルを請け負った実績のある会社だそうです。
当時、私は電通を退職してましたから2億円超のコンサル料が高いか安いか、判断のしようがありません」
BT社との関係を完全否定した高橋氏だが、ディアク氏と、BT社代表と深い仲にあるディアク氏の息子・パパマッサタ氏との関係は否定しなかった。
「ディアクの息子とは会ったことがあるくらいで、今回の件については何も知りません。確かにディアクとは旧知の仲ですが、それは私に限ったことではない。
他にもディアクと関係のある人は、電通内にいくらでもいるのに、なんで私の名前だけマスコミに出ているのか、サッパリ理解できません」
仏検察は2・2億円を“裏金”とみて捜査に着手している。IOCの副会長も「不正あれば許さない」と厳しい態度だ。
“東京五輪”はすっかり汚れたイメージに落ちた。なぜ高橋氏の名前が挙がったのか。本当の黒幕は誰なのか。
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