16/05/08 09:55:24.41 CAP_USER*.net
近年では徘徊や迷子だけでなく、暴走運転やセクハラなど、認知症による行動が社会問題になっている。性にまつわることもまた、介護施設の現場の問題になっている。
北日本の特別養護老人ホームの元施設長の男性(47)は言う。
「私も施設を見回っているとき、70代女性のご利用者に『とうちゃん!』と抱きつかれたことがあるし、男性スタッフを見ると興奮して自分の陰部を触る方もいました。背景や個人差もあると思いますが、私の体験では要介護2から3程度で認知症の症状がある人ほど強く性衝動が出る傾向があるような気がします」
性的に興奮した場合は、話を変えたり、他の場所に連れ出したり、その場を去って「意識を他にもっていく」ようにするそうだ。
「異性を見ると興奮する場合は、同性のケアワーカーをつけるなどの配慮をすることもあります」
性衝動について、家族には伝えないのだろうか?
「お風呂での自慰のようなケースでは伝えません。性衝動は生理現象の一つですし、欲求の表れなのでケアの範疇(はんちゅう)です」(元施設長)
家族に伝えるのは、性衝動が他人に向いて、悪影響が生じたときだという。たとえば入居者の男性が入居者の女性を押し倒したりする危険があるときは、退所させるケースもある。東京都葛飾区の介護老人福祉施設では、数年前に70代の入居者が退所した。施設長が言う。
「認知症の方でしたが、女性ヘルパーが車椅子からベッドに移乗(位置を移す)介助をするたびに、ヘルパーのお尻や胸を強く触ったんです。それを注意しても直すことができず、ご家族を呼んで説明してお引き取り願いました」
家族の反応は「まさか、お父さんに限って」というものだったという。
「娘さんがぽろぽろ泣いていました。私の約30年の現場体験では、もともと厳格な人ほど性に関心を持つ気がします。自慰もそうです」
施設長が目撃した例では、尿を採るためのカテーテルを尿道に入れたまま陰部をしごいて、血だらけになった男性がいた。同施設の女性ケアマネジャー(41)も体験を話す。
「夜勤をしていたとき、認知症の方が廊下から事務所にいる私を見ながら、右手を動かして自慰行為をしていました。廊下に精液がまき散らしてあったので、『自分で拭いてください』とティッシュをお渡ししました」
彼女は4人部屋の女性入居者が足を宙に浮かせてしている“最中”も見たという。施設長は言う。
「介護ですべき排泄処理には、便や尿だけでなく、精液やおりものも入っている。自慰は生理現象なので注意できません。ただ、興奮とともに発作が起きたりするリスクがある場合は、ご家族に伝えます。『えーっ、施設でそんなことしてたんですか?』って、驚かれることが多いですね」
家族にあまり気づかれないのは、それが夜に行われることが多いからだ。
「ヘルパーにもそれをすんなり受け入れられる人と、受け入れにくい人がいる。人生経験や恋愛経験なども影響しますね。若い女性ヘルパーが70代の方の勃起や精液まみれのオムツを見ると、ショックを受けやすい」
この施設ではつい最近も夜中になると素っ裸になる利用者が出現し、「私は対応できない」と若い女性ヘルパーがべそをかいたという。(以下省略)
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