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日英首脳会談 “財政出動”引き続き調整へ
5月6日 5時06分NHKニュース リンク策に動画
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
ヨーロッパを訪問中の安倍総理大臣は、イギリスでキャメロン首相と会談し、世界経済の安定に向けて、
財政出動を含めたG7=主要7か国の協調を求めたのに対し、
キャメロン首相は、各国の事情への配慮が重要だという考えを示し、引き続き調整を続けることになりました。
また、安倍総理大臣は、イギリスがEU=ヨーロッパ連合に残留することが望ましいという考えを伝えました。
今月のG7サミット=主要7か国の首脳会議「伊勢志摩サミット」の事前調整のため
ヨーロッパを訪問中の安倍総理大臣は、日本時間の5日夜、
5番目の訪問国のイギリスでキャメロン首相と会談しました。
この中で、安倍総理大臣は、伊勢志摩サミットで、世界経済の持続的な成長に向けて、
構造改革の加速化に合わせ、
機動的な財政出動も辞さないという一段と強いメッセージを打ち出したいという考えを伝え、
理解を求めました。
これに対し、キャメロン首相は
「世界経済の成長に向けてG7が協力しなければならないが、それぞれの国の事情を反映しながら、
金融政策、構造改革、財政政策の『三本の矢』をバランスよく進めていくことが重要だ」と指摘しました。
そして両首脳は、伊勢志摩サミットで、世界経済の成長やテロ・暴力的過激主義に対して、
G7が協調して取り組む強いメッセージを首脳宣言として打ち出すため、引き続き調整を続けることで一致しました。
また、安倍総理大臣は、来月、
イギリスでEU=ヨーロッパ連合からの離脱の賛否を問う国民投票が行われることについて、
「イギリス国民が決めることだが、日本は明確にイギリスがEUに残留することが望ましいと考えている」
と述べました。
安倍総理大臣は、このあと、イギリスの首相の公式別荘「チェッカーズ」に招かれ、
2度目の首脳会談に臨み、二国間の安全保障や防衛協力、
それに東シナ海の情勢を含む地域情勢について意見を交わしました。
日本の総理大臣が「チェッカーズ」に招かれるのは、
昭和48年に田中角栄元総理大臣が訪れて以来となります。
安倍総理大臣は、日本時間の6日午後、イギリスを離れ、ロシアのソチで、
プーチン大統領との日ロ首脳会談に臨むことにしています。
首相の発言 イギリスのメディアは
イギリスにはおよそ1000社の日本企業が進出し、14万人の雇用を生んでいて、
ほとんどの企業がイギリスのEU残留を望んでいます。
来月行われるEU離脱の賛否を問う国民投票を前に、
安倍総理大臣がイギリスのEU残留が望ましいと述べたことについて、
イギリスの新聞、テレグラフの電子版は
「日本の投資先としての英国の魅力を損なうことになる」という安倍総理大臣の発言を引用し、
「海外からの投資に打撃になると警告した」という見出しで伝えました。
一方、デイリーメールは「イギリス人はこうした発言には動じず、むしろ逆効果だろう」という
EU離脱を支持する与党議員の発言を伝えています。
また、ガーディアンは、安倍総理大臣が、
世界経済の持続的な成長に向けG7の首脳に機動的な財政出動で協調を求めていることについて、
「イギリスは歳出カットを続けており、協調して公共支出を増やす必要性には懐疑的だ」と指摘しています。