16/04/26 21:14:59.36 CAP_USER*.net
【台北=田中靖人】海上保安庁が沖ノ鳥島周辺の排他的経済水域(EEZ)で違法操業していた台湾漁船1隻を拿捕(だほ)した問題で、台湾の馬英九政権が、
沖ノ鳥島を国連海洋法条約でEEZを設定できる「島」ではなく、設定できない「岩」だと主張し始めた。
台湾は従来、日本への配慮から沖ノ鳥島を「島」か「岩」かは「定義しない」としてきたが、「岩」だとする中国や韓国と同様の立場に転換したとみられる。
台湾の外交部(外務省に相当)は、逮捕された船長や漁船の返還を求める25日の抗議声明で、沖ノ鳥島を「沖ノ鳥」と表記し、同島の地位が「国連大陸棚限界委員会の審査で完全に確定していない」との理由で、漁業権などの「尊重」を求めるにとどめた。
漁業署(水産庁)は2012年と14年、同島周辺200カイリ内での操業を避けるよう漁協などに通知している。
だが、馬総統は25日夕に招集した「国家安全会議」で、岩を意味する「沖ノ鳥礁」と呼び、「卓球台2台の広さで島の定義に適合するかは極めて大きな論争がある」と主張。
出席した張善政行政院長(首相)は26日、記者団に「絶対に岩で、島ではない。経済水域はない」と断言した。
ただ、外交部の報道官は同日、「従来の立場に変化はない」と述べるなど、政権内部で方針が統一されていない可能性もある。
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