16/04/19 08:07:51.87 CAP_USER*.net
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熊本県益城町は、どこを歩いても崩れた家屋だらけの風景が
広がっていた。住民は崩れた我が家に恐る恐る近づき、複雑な
表情で家財道具や貴重品を捜していた。
今にも崩れそうな家に向かう男性がいた。ゆがんだ玄関のサッシを
外して入っていった。見ているこちらがヒヤヒヤした。
少し歩くと、自宅前に座り込んでいる男性がいた。陶芸家の
野口文夫さん(77)で「貴重品や、使えるものは持ち出した」という。
だが「空き巣が頻発していると警察に聞き、こうして座っている」と話した。
ツイッターでは“震災ドロ”に関する投稿が複数あがっている。警察庁に
よると、県内では空き巣被害が急増しているという。不審者や不審車両の
目撃も相次ぎ、住民の不安をあおっている。
野口さんは「みんな夜になれば、避難所や自家用車に移動する。
何かなくなっても分からないよ」と話した。
2階が道路に崩れ落ちた自宅の前に立つ山崎なおみさん(54)は
「看護師免許や保険の書類を捜しているけど、見つからない。どこに
あるのかな」と肩を落としていた。
普段は避難所や自家用車の中で過ごし、明るいうちに自宅を訪れるという。
足の不自由な母に頼まれた捜し物もあったといい「タンスの右にあると
聞いたけど…」とガレキをかき分けたが、タンスそのものがなく「これじゃ
タンスの右も左もない」と困惑していた。
「空き巣に取られた物があっても分からない。大体困っている人の弱みを
ついて大切なものを盗むなんて、同じ人間のすることとは思えない」。
いら立ちを隠さなかった。
≪16日から被害多く県警戒強める≫大地震に見舞われた熊本県の被災地で、
避難者の留守宅などを狙った空き巣被害が相次いでいることが18日、
熊本県警への取材で分かった。県警は警戒を強めるとともに「避難の際も
戸締まりはきちんとして」と注意を呼び掛けている。
14日夜の地震発生から18日午前7時までに、窃盗の被害届が計6件寄せられた。
住民の避難所などへの移動が本格化した16日から本格化したという。
地域別には熊本市3件、大津町2件、益城町1件。現金計約80万円と
貴金属や通帳、タブレット端末などが盗まれた。