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04月10日 16時21分
路上や公園などで生活するいわゆるホームレスの人たちは、東京の新宿、渋谷、豊島の3つの区では、都が把握している3倍以上に上るという調査結果を大学生院生などのグループがまとめました。
グループでは、「東京オリンピックで世界から注目される今こそ、支援策を充実させるべきだ」と訴えています。
これは、東京工業大学の大学院生などのグループがことし1月、新宿区、渋谷区、豊島区のターミナル駅や周辺の公園などを夜間巡回してホームレスの人たちの数を調べたものです。
東京都の調査は昼間に限られているため、グループでは、日中働いたり、街頭を移動したりしている人も含めた実態を把握しようと、夜間に調査を行いました。
10日、東京都内で開かれた報告会では、新宿・渋谷・豊島の3つの区で確認されたホームレスの人たちは671人で去年1月の都の調査結果の3倍以上に上り、これを基に推計すると23区全体では3000人に達すると見られると報告されました。
グループでは、夜間の調査を継続的に行って詳しい実態をつかみ、支援を強化することが必要だと提言しています。
調査を行ったグループの北畠拓也さんは、「東京オリンピックを控え、世界中から注目される今こそ、ホームレスなど苦境にある人への支援を充実すべきだ」と話しています。