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日本銀行の「異次元の金融緩和」が4日、4年目に突入しました。異次元緩和がもたらした物価上昇が食料品価格も押し上げ、家計を苦しめ続けています。安倍晋三政権が発足した2012年には23・6だったエンゲル係数は、15年には1・4ポイント上昇し、25・0(2人以上の世帯)になりました。エンゲル係数は消費支出に占める食費の割合。総務省の家計調査からわかります。アベノミクスによって国民生活は苦しくなるばかりです。
家計調査によると月額平均の食費は12年から15年の間に4631円増えました。背景に食料品価格の上昇があります。食料品の消費者物価指数は12年の99・7から15年の106・6へ7%近く上がりました。異次元緩和に加え、消費税増税の影響です。
消費支出の減少もエンゲル係数を高めました。エンゲル係数が最も低かった05年から15年までの11年間に消費支出は4・2%減少しました。
消費支出が減少したのは可処分所得が減少したためです。可処分所得は実収入から直接税と社会保険料を除いた金額です。勤労者世帯の可処分所得は11年間に1万2225円下落。実収入の伸び悩みに加えて、安倍政権下での年金保険料や医療保険料などの負担増が響きました。
可処分所得が減少し食料品が値上げされても、食費を極端に削ることができません。その一方で、衣類や教育費、医療費などが減少しています。
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赤旗新聞 2016年4月6日(水)
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