16/04/02 14:03:01.61 CAP_USER*.net
埼玉県朝霞市で中学1年だった少女(15)が行方不明となり2年ぶりに保護された事件で、未成年者誘拐容疑で逮捕された寺内樺風容疑者(23)が、誘拐前に少女のフルネームを知った経緯を「少女宅の玄関前にあった傘に書かれていた名前を確認した」と供述していることが2日、捜査関係者への取材で分かった。
寺内容疑者は「近くの学校を見て回り、少女の後をつけた」とも話しており、県警は同容疑者が周到に下調べをしていた疑いがあるとみて調べている。
捜査関係者によると、寺内容疑者の話では、傘は玄関前に置かれてあり、少女の名前がかな書きされていたという。
県警によると、少女は2014年3月10日の下校中に連れ去られた際の状況を「車から降りた寺内容疑者に、フルネームで名前を呼ばれて声を掛けられ、車に乗せられた」と話している。
また、寺内容疑者が住んでいた千葉市のマンションで窓の鍵を二重にし、部屋の中からも開かないようにしていたことが捜査関係者への取材で判明した。
少女は誘拐された後、このマンションで監禁されていた疑いがあり、県警は少女の自由がどのように制限されていたのか生活実態を調べている。
寺内容疑者は千葉大に通いながらこのマンションに今年2月まで住んだ後、東京都中野区のマンションに転居。少女は3月27日、寺内容疑者が出掛けた隙に部屋を逃げ出してJR東中野駅の公衆電話から110番し、警察官に保護された。
◇
少女は東京都中野区のマンションを脱出した後、近くの駅の公衆電話から110番し保護された。公衆電話は携帯電話の普及で撤去が進むが、緊急や災害時の有用性が改めて注目されている。
110番や119番など公衆電話から緊急通報する際は、現金やテレホンカードを使わず無料で通話できる。災害の発生で通信が規制されても優先的に電話がかけられる。電話回線を通じて電力が供給されるため停電の影響も受けにくい。
最盛期(1984年度)には約93万台あった公衆電話は2014年度末には約18万台まで激減。NTT東日本と西日本は総務省の基準により面積に応じて一定の数を維持しているが、街頭ではあまり見かけなくなった。
公益財団法人「日本公衆電話会」が08~09年、小学生に実施したアンケートでは半数近くが公衆電話を使ったことがなかった。同会は公衆電話での緊急通報や災害用伝言ダイヤル(171)の使い方を記した「こども手帳」を15年度までに87万冊発行し、約7600の小学校に配布した。少女の保護を受け、広報担当者は「公衆電話が身の安全を守るのに役立った」と話している。
〔共同〕
日本経済新聞 2016/4/2 13:27
URLリンク(www.nikkei.com)