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米国のラーメン研究者、同志社大准教授に
2016年04月02日 06時00分
URLリンク(www.kyoto-np.co.jp)
著書「ラーメンの語られざる歴史」(国書刊行会)を昨年出版した米ニューヨーク大の
ジョージ・ソルト准教授(37)が1日、同志社大の准教授に就任した。異色の米国人
ラーメン研究者は、初めての京都生活に期待を膨らませている。
父は米国人、母は日本人のソルト准教授は日本で生まれ、小学4年まで東京で
過ごした。同志社の創立者新島襄が卒業した米アーモスト大で学んだ。同志社大に
本年度新設されたグローバル教育センターの着任が決まり、妻子とともにすでに
京都市内に移り住んでいる。
ソルト准教授は著書で、明治期からの日本のラーメンの歴史を記した。1940年代に
戦争の影響で食べられなくなったが、戦後の占領期、食糧管理体制への不満を封じ
込めるために米国が小麦を積極輸出したことで「国民食」に定着していったと、
米側資料も交えて指摘した。
米国ではラーメン店「博多一風堂」のニューヨーク進出などで2000年代から米国は
空前のラーメンブームだが、日本とは少し様相が異なるという。豪華な内装の店内で
「クール」な高級料理として食され、1杯約2千円。メニューにはお酒も豊富にそろい、
ワインとともに伸びた麺を味わう人もいるという。「米国にとって80年代の日本は、
ものすごい勢いで経済成長する脅威だったが、今は中国が脅威になり、日本の文化に
高い関心が向いている」と話す。
京都発祥の「天下一品」の支店をハワイで見つけたことも、海外に広がるラーメンの
歴史を政治や経済との関連で探りたいと思った理由という。激戦区で知られる左京区
一乗寺の店「ラーメン荘 夢を語れ」もボストンに出店し、「アジア系の若者に人気を
集めている」と語る。
ラーメンの研究は今回の著書で一段落させ、同志社大グローバル教育センターでは、
すべて英語で行われる日本史の講義などに専念する。「京都での生活が落ち着いた
ころに、京料理や、カレーなどのB級グルメについて調べていきたい」と話している。