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3人目以降は保育料無料に 静岡の6市町、子育て支援で連携
2016/3/31 10:04
URLリンク(www.nikkei.com)
御殿場市や長泉町など静岡県東部の6市町は30日、子どもが3人以上いる世帯の
保育園・幼稚園の費用を大幅に助成する支援策を、2016年度から連携して実施すると
発表した。2人目の保育料は半額、3人目以降は無料となる。広域連携による子育て
支援策を打ち出すことで、子育て世代の住民を呼び込みたい考えだ。
子育て支援策で連携するのは御殿場市と長泉町のほか、沼津市、裾野市、清水町、
小山町の3市3町。複数の市町が組んで同じ施策を同時に実施する例は珍しいという。
6市町は16年度から、子どもが3人以上いる世帯の保育料について、2人目の子ども
は半額、3人目以降は全額を助成する。公立の保育園や幼稚園だけでなく私立も
実質的に同水準を助成する。
保護者の収入などに関係なく、助成額は一律。助成に伴う6市町の財政負担は
計約4億円の見込み。県東部地域政策局によると、県内でこうした大幅な子育て支援の
助成制度はないという。長泉町や小山町、裾野市、清水町は子ども2人の世帯にも
保育料の助成を拡大する。
6市町は育児支援で足並みをそろえることで、地域全体の子育て環境の良さをPR
したい考えだ。子育て以外にも、自然環境や文化、交通アクセスなど、地域全体の
優位性を生かし、首都圏などからの移住を促進する方針だ。
6市町はこのほど、共同で各市町の特徴や移住支援策を紹介するパンフレットを
作成。東京・有楽町にある県移住支援センターなどで配布する予定だ。今後は移住・
定住施策についても連携を検討する。
県外では東京都港区などで第2子以降の保育無料化の先例がある。同日記者会見
した長泉町の遠藤日出夫町長は「東京などをまねしないと、人は来てくれない」と
危機感をあらわにした。
御殿場市の若林洋平市長は「人口減を食い止めるべく、首都圏に向けてPR効果の
あるパンチの効いた施策が必要だ」と述べた。
6市町長は同日、県庁で川勝平太県知事に子育て支援の連携策を報告。県全域に
助成制度を拡大することで、人口減少を食い止めるよう要請した。