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高知市の御畳瀬(みませ)漁港近くで干物店を営む山崎裕正さん(42)が、かつて地元漁家の食卓に上っていたメヒカリ(アオメエソ)のつくだ煮を復活させ、商品化した。素朴な味を生かし、高齢化に悩む御畳瀬を元気に―。地元愛をたっぷりまぶした一品の、ブランド化に挑んでいる。
御畳瀬のつくだ煮は元々、自家消費されていた「おかず」。材料の小ぶりのメヒカリは干物にできず、現在は一般向けの流通がないという。高知市浦戸生まれ、長浜育ちの山崎さんも口にしたことがなかったが、5年ほど前、干物作りを手ほどきしてくれた御畳瀬の干物店主から手製の物をもらい、初めて食べた。
「こら、うまいな」
頭と腹を取った小ぶりのメヒカリにしょうゆ、砂糖、酒を絡め、最後に少量の水あめを加える。素朴な味わいが、舌と心に残った。
その店主からバトンタッチする格好で3年前、御畳瀬で自分の干物店を開いた。家族が操業する船が御畳瀬に水揚げしていることもあるが、何より高齢化が進む地域の力になりたいと考えた。ふと、つくだ煮が頭に浮かび、約1年前から商品化を進めた。
家庭の味ゆえ、レシピはない。料理人に試作してもらったのを参考にしたり、自分で作って近所の人らに食べてもらったりした。メヒカリは干して乾燥させた物を使うが、軟らか過ぎると身が崩れ、硬過ぎると歯が立たない。理想の味と食感を追い続けた。
干物作りは冬の風物詩だが、つくだ煮も名物にしたいと意気込む。「若い力で御畳瀬を何とかしたい。つくだ煮が欲しくて来る人が増えたら、活性化につながっていく」と信じている。
メヒカリのつくだ煮は1パック80グラム入りで税込み300円。高知市の御畳瀬漁港近くの「干魚(ひもの)のやまさき」(※元記事に連絡先の記載がございます)で販売中。
・【写真1】つくだ煮を復活させ「御畳瀬ブランドとしてのメヒカリを広めたい」と意気込む山崎裕正さん(高知市御畳瀬)
URLリンク(www.kochinews.co.jp)
高知新聞 2016年03月29日14時30分
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