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◆記念館・美術館 初の共同調査
白樺派の作家有島武郎と、有島の小説「生れ出づる悩み」のモデルになった画家木田金次郎について、有島記念館(ニセコ町)と木田金次郎美術館(岩内町)が行った初の共同調査で、2人の認知度が若い世代で低いことが浮かび上がった。両館は、シンポジウムを開くなどPRを強化する。
調査は、道内出身の元会社会長で、白樺文学館(千葉県我孫子市)を開設した佐野力さん(75)から約50万円の寄付を受け、インターネット調査会社に委託して行った。
全国の12歳以上のモニター約1000人を調べたところ、有島は60歳以上で65・5%が知っていたが、40歳未満では約8割が認知していなかった。木田は道内では2割強が知っていたものの、道外では9割以上に認知されていなかった。木田が有島の小説のモデルになっていることも9割以上が知らなかった。
有島は、東北帝国大学農科大学(現北海道大)で教官を務め、狩太村(現ニセコ町)に所有していた農場を、小作人に無償で開放した道内ゆかりの作家で、自ら絵筆をとるなど芸術にも造詣が深かった。木田は岩内町出身で、漁業をしながら岩内周辺の自然を描き続けた。木田が有島の絵を見たことをきっかけに、2人は交流を深めた。
佐野さんは、親交のある両館に2人の魅力を発信してもらおうと、追加で500万円を寄付。有島記念館は「有島作品から現代にも通じる思想や社会問題を考えるシンポジウムの開催などを検討したい」、木田金次郎美術館は「より多くの方に北海道を代表する画家である木田を知ってもらいたい。有島記念館と共同の企画も考えていきたい」としている。
読売新聞 2016年03月30日
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